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白衣やナース服を選ぶときのポイントは何か
職場で新しい白衣やナース服が必要になった時に、何を基準にして選べば良いか困っている方も多いようです。
責任者の一存で決まることもあれば、 現場の意見を求められることもあるでしょう。
まして各々で用意する職場なら、なおさらのことです。
そこで、職場の環境に合わせて白衣を選ぶために、注目してほしいポイントを紹介します。
現在どのような白衣が人気なのかを知り、 着こなしやすい白衣を選んでいきましょう。
「白衣=透ける」のイメージは古い?
白衣やナース服を選ぶときの基準として、「透けるかどうか」 があげられます。
一般的に「白衣 = 透ける」 といったイメージを持たれているようですが、実際に透けるものなのでしょうか? 最新の白衣事情を紹介します。
昔の白衣は透けやすかった
実は現在では「透けにくい白衣」 が増えています。
逆に言えば、「以前の白衣は透けるものが多かった」 ということです。
透けるのを防止するために厚い生地を採用したり、インナーも含めて制服としていたりしといった方法が試されていました。
しかし、こうした方法では、 通気性や運動性が悪くなってしまうため、なかなかうまくいかなかったのです。
今は透けにくい白衣やナース服が開発されているそのデメリットを考慮して、白衣やナース服の生地そのものを透けにくいように工夫した開発が行われました。
そのため、現在では機能性の高さを保った「透けない白衣」 も販売されるようになっています。
職場環境に応じて、このような透けない白衣を取り入れている現場も増えています。
また、白だけではなく、 青や緑などの透けにくい色の白衣を採用する現場も増えています。
次の章では、現在の白衣で重視されている要素と、人気の白衣について紹介します。
「着る人」 から見る白衣やナース服を選ぶポイント
白衣やナース服を選ぶときに見るべきポイントは、着る人とそれを着る現場の環境について考えることが重要です。
まずは白衣やナース服を選ぶときに何が求められているのかを紹介します。
白衣は何が重視されているか
・清潔さが第一
医療用白衣で最も重要なのは、清潔さでしょう。
しかし、 「白衣が清潔なのが当たり前」という意見も多いので、現場で重視されている要素とは言えないかもしれません。
また、実際の清潔さだけではなく、見ている側に清潔感を与えるために、シワになりにくいことも条件にあげられることが多いようです。
・動きやすさ
動きやすさも特に重視されている要素です。
看護師など体をよく動かすの職業では、 ナース服の動きやすさは特に重要な要素です。
また、診察担当の医師などの場合でも、動きやすさの他に、型崩れのしにくさや、 ポケットの収納性などといった作業のしやすさを条件にあげています。
·吸汗速乾
激しく動いていると汗もかきやすいです。
現場で着る作業着では、 機能性の面からも衛生面からみても、汗を吸い、乾きやすいことが求められています。
また、乾きやすい生地は、汗で素材が体に張り付くことも防げるので、透けにくくするという点でも重要です。
・透けにくいこと
前の章でも紹介しましたが、やはり白衣が透けてしまうことが気になる点です。
服の上から羽織るコートタイプの白衣ではあまり重視されませんが、ナース服では重視すべき問題でしょう。
特に下着の上から直接着る上に、白やピンクなど透けやすい色が多いワンピースタイプの白衣では重要な問題です。
「実際に着てみたら透けるので困った」、ということにならないように、透けにくさをアピールしているものや、透けにくい色のナース服を選ぶと良いでしょう。
・職場に合った色合い
透けてしまわないことも重要ですが、 職場の環境に合わせた服装であることも重要です。
特に院内で患者さんと接する機会が多い看護師などの職業では、職場の内装に合わせた色合いを選ぶことも必要と考えられています。
このように、 白衣やナース服には様々な要素が求められています。
それでは、実際にどのような白衣が採用されているのでしょうか。
次は白衣のタイプと現在の流行について紹介します。
白衣には様々なタイプがある
「白衣」と一言でまとめられてはいますが、 実は色も形状も様々なタイプがありますよね。
医師がよく着ているコートタイプや、 ナース服の代表例ワンピースタイプ、さらにケーシータイプやスクラブタイプの白衣・ナース服も増えています。
あらためて、それぞれのタイプが持っている特徴と向いている職場、選ぶときに見るべきポイントをみてみましょう。
・ドクターウェアタイプ
コート型の白衣で、 ドクターコートとも呼ばれるタイプです。 多くの人が 「白衣」 という言葉を聞いて思い浮かべるのは、おそらくこのタイプなのではないでしょうか。
医師や、薬剤師、 研究者などに愛用されているタイプです。
かつては、ロングコートタイプが主流でしたが、近年では動きやすさを重視したハーフコートタイプも増えています。
・ワンピースタイプ
女性看護師の制服として使用されていることが多いタイプです。
いわゆる 「白衣の天使」 と聞いて思い浮かべるのは、このワンピースタイプのナース服でしょう。
かつては、看護師と言えば、ほぼ間違いなくこのワンピースタイプでした。
スカートは現場では動きにくいという意見が多く、近年のナース服はケーシータイプやスクラブタイプが主流となりつつあります。
しかし、クリニックといえばこのタイプというイメージが強いので、今でも人気が高く愛用されているタイプのナース服です。
・ケーシータイプ
医療ドラマ 「ベン・ケーシー」 で、主人公の医師ケーシーが着用していたことが名前の由来となっています。
半袖でタートルネック、 丈が短く、首元でボタンを留めることが特徴です。
理容師の制服として多く採用されています。
動きやすいため、 理容師の他にも医師 歯科医師、看護師、 作業療法士や理学療法士など、 様々な業種で着用されているタイプです。
基本的には半袖ですが、まれに袖や裾の丈が長いタイプもあります。
・スクラブタイプ
スポーツウェアによく似ていて、 半袖でVネックのシャツタイプの白衣です。
見た目だけではなく機能性もスポーツウェアに近く、 動きやすさと洗いやすさが特徴です。
その特徴から医療・介護の現場で広く採用されるようになってきたタイプで、現在ではナース服というとこちらを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ちなみにスクラブという名前は「ごしごし洗う」という意味で、 生地が頑丈なことからそう呼ばれています。
白衣とは呼ばれていますが、カラフルなものが多く、透けて見えにくいことも人気の理由です。
一番良い素材の組み合わせ
最後に白衣は 「素材」 に注目することが必要です。
素材ごとにメリット・デメリットが違っているので、それぞれどういう職場で向いているのかを確認していきましょう。
素材ごとの特徴とメリット
白衣に使用されている素材の組み合わせは大きく分けて3つです。 それぞれの特徴を紹介していきます。
・ポリエステル
白衣の最も基本的な素材です。
汚れにくく、洗濯しても縮んだり色落ちしたりしにくいことが特徴です。
またサラサラとした質感で柔らかく、 速乾性があることが特徴です。
こうしたことから、清潔さを保ちやすく医療用白衣のメイン素材として使用されています。
・綿
綿はポリエステルよりも通気性や吸湿性が良く、 燃えにくいことが特徴です。
その代わり、 洗濯すると縮みやすく、 色落ちしやすいという性質を持っています。
そのため、 主に薬品を扱う研究現場で着るドクターコートや、厨房で火を扱う調理用のコックコートに使用されています。 医療用白衣の素材としては単体で使用されることは少なく、ポリエステルと組み合わせられて使用されることが多いようです。
・ポリエステル+綿
ポリエステルと綿を組み合わせた素材です。 両者の優れた性質を併せ持つことができます。
配合する割合によって、それぞれの性質の出し方を変えることが可能です。
医療用白衣としては、やはりポリエステルの割合を高くしたものが多いようです。
・その他の要素
素材自体の性質も大切ですが、 同じく製法も重要です。
繊維メーカーや白衣メーカーでは、各社ごとに着用しやすい生地にするため、様々な工夫を行っています。
例えば、編み目を細かくして透けにくくしたり、制電性のある線維を編込んで静電気を防止したりするなど工夫を施しています。
同じ素材を使用していても、こうした工夫によって実際の着心地は変わってくるのです。 衣を選ぶときは、 素材だけではなく、 製法にも目を向けてみると良いでしょう。
用途に合わせて白衣を選ぼう
白衣といっても形状や色、素材も様々ありメリットも異なっています。
機能性と照らし合わせて、 職場に合ったタイプはどれなのかを選ぶことが重要です。
現在では透けるという心配もなく、 動きやすさも、 かっこ良さも重視された白衣が次々に登場しています。
実際にどのような白衣があるのか確認して、最適な白衣やナース服について考えてみましょう!
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