綿棒で耳垢の湿りチェック
ワキガのチェック方法として、耳垢の湿り気を綿棒で調べるといった方法があります。
私たちは体から汗が出ますが、その汗腺(汗が出る器官)には、
- エクリン腺
- アポクリン腺
この2種類が存在します。
エクリン腺は、体温調節などで温度を保つため汗を出す汗腺で、スポーツや気温が暑かったりするとエクリン腺から汗が出ます。
この汗自体は水分が多く、サラサラで無臭です。
ワキガの原因が耳の中に
もう一つのアポクリン腺も同じく汗を出す器官ですが、ここから出る汗はもともとはフェロモン発散のために存在している汗腺と考えられています。
そして、このアポクリン腺から出る汗に活性酸素と結合、酸化した過酸化脂質やタンパク質などが含まれてます。
過酸化脂質などが含まれた汗が、皮膚の雑菌に分解されて、ワキガの臭いを発するようになっているんですね。
つまり、アポクリン腺から出る汗が、ワキガのあの独特の臭いを作り出しているのですね。
それがなぜ耳垢が湿ってることにつながるのかというと、
という事なんです。
つまり、ワキガの人はこのアポクリン腺の量が多かったり、活動が活発であったりするため、耳垢が湿りやすいという事につながるんですね。
だからワキガでない人は、常に耳垢はカサカサの乾燥状態です。
ワキガの人は脇以外にも「スソワキガ」「チチワキガ」といったような悩みも抱える場合があります
体質的なものもあって、体の汗をかきやすい部分にアポクリン腺が多く存在することがあるようなんですね。
耳垢が湿る=ワキガの疑い
ですので、ワキガの人は耳垢も湿ってることが多くなるので、逆を言うと
という事にもつながります。
実際に、病院でワキガの検査をするときには必ず、
耳垢が湿っているかどうか?
このワキガのチェックリスト項目があるくらいです。
だから、耳垢が湿ってるとワキガの確率が高いワケなんです。
耳の中はエクリン腺が存在しない場所です。
つまり、普段汗をかく場所ではないのですね。
しかしワキガの原因にもなるアポクリン腺は存在するので、
ですので、この項目はワキガ体質チェックとして有効な方法として知られています。
さらに耳垢の色が茶色っぽい場合は、強いワキガの可能性があります。
しかしこれは、
「ワキガの可能性が高い。」
というチェックです。
耳垢が湿っていないからといって、ワキガではないと決めつけれないので注意しましょう。